そして、現在の体制では、外科臨床研究に力を注いでいます。外科臨床として、近年の消化器癌の増加に対応するため、日々の手術および周術期の患者管理に真剣に取り組んでいます。外科学教室独自の臨床研究をスタートさせるために、手術症例の詳細なデータベースの作成を開始しました。
また、とくに、膵疾患が著しく増加し、膵癌に対する門脈合併切除術などの拡大手術のみならず、Borderline malignancyである膵嚢胞性疾患に対する機能温存を目指した縮小手術など患者の病態にあわせた外科手術の確立を目標としています。そして、下大静脈などの大血管に浸潤した症例に対する体外循環下の他臓器・血管合併切除術などの高難度手術に対しても積極的に取り組んでいます。
今後、できるだけ多くの外科治療における臨床試験(randomized controlled trail: RCT)を行っていく予定です。