教室案内

教授あいさつ

「地域のために、地域に生きる」
最高水準の外科治療を和歌山県に!

和歌山県立医科大学 外科学第2講座

教授 山上裕機

「地域医療の充実」とは、地域に最高水準の医療を提供すること

診療面では、「地域のために、地域に生きる」を合い言葉に、患者さんごとに最高の外科治療を提供できるよう心がけています。治療中は、合併症のないよう細心の注意を払い、できるだけ早期に社会復帰していただけるよう努力しています。そして退院後は、紹介元の診療所または病院と外科学第2講座が協力して治療を継続していきます。どのような連携ができるかは施設によって異なりますので、各論的に病・病または病・診連携を展開させていただきます。

「地域医療の充実」とは、地域に最高水準の医療を提供することであると考えます。確固たる医学的証拠(Evidence)に基づいた医療(EBM)を基本理念とし、臓器別に外科学第2講座の治療指針(ガイドライン)を作成するなど、消化器癌の外科治療を通じて、地域医療に貢献できるよう精一杯の努力をしていく所存です。

研究できる大学こそが、次の世代に生き残れる

研究面では多くの臨床研究を手がけており、和歌山県立医科大学倫理審査委員会の承認を得て、6つのテーマで外科手技における無作為化臨床試験(Randomized controlled trial: RCT)も行っています。その中で膵頭部癌に対する幽門輪温存膵頭十二指腸切除術の再建術式に関するRCTの結果がアメリカの外科雑誌「Annals of Surgery」に掲載されました。外科治療のエビデンスを和歌山から発信できたことを大変うれしく思います。

和歌山県立医科大学附属病院が「医療法上の臨床研究中核病院」の承認に向けて全学を挙げて努力している中、われわれ外科学第2講座も医師主導治験や特定臨床研究論文において大きく貢献しています。臨床研究はアカデミア外科教室にとって最も重要な任務のひとつ。これからも質の高い臨床研究論文を国際発信していきたいと考えています。医師会の先生方には、今後とも外科学第2講座に対する変わらぬご支援・ご指導をお願い申し上げます。

基礎研究と臨床研究を結ぶことで、教室の研究を活性化

私は教授就任時から、外科学第2講座への入局の条件として、大学院に進学して基礎研究に従事することを掲げてきました。いい外科医になるには、ある一定期間は基礎研究に従事し、学問の楽しさを通じて研究マインドを醸成することが必須と考えます。基礎研究で得られた知見は、必ず将来の知財にすることができます。国内外を見渡しても、研究マインドを持った外科医が革新的な手術手技を開発しているケースが少なくありません。われわれは外科医であると同時に、研究者としての日々の努力が求められます。ぜひ基礎研究ができる外科医、外科学教室を目指したいものです。

海外とのアライアンスを構築し、研究成果をいち早く国際発信

外科学第2講座では、すでに多くの新規臨床試験を立ち上げてきましたが、最近は韓国・台湾といったアジアでのアライアンスのみならず、欧米施設との共同研究も積極的に行っています。このように諸外国の一流施設から共同研究の申し出があるのは、外科学第2講座教室員が努力して質の高い英文論文を報告してきたことが国際的に認められたからです。今後は論文執筆をさらに加速させ、研究成果をできるだけ早く国際発信していくと共に、先進的な日本・韓国・台湾の3国アライアンスを確実に構築したいと思っています。

卒前・卒後教育は、われわれに課せられた大きな使命

和歌山県民の健康を守るためには多くの優秀な外科医が必要です。ひとりでも多くの外科医が育つよう、卒前・卒後教育は、われわれに課せられた大きな使命です。医科大学附属病院として、教育のために診療・研究があるといっても過言ではありません。外科手術をいかに後輩に伝えるか(技術の伝承)、研究をどのように進めて、その成果をいかに論文にまとめるか(科学の伝承)など、卒前・卒後教育を通じて広い視野での連続性のある指導を心がけていきます。

外科学第2講座にはさまざまな出身大学の外科医が集まっており、非常に自由な雰囲気の中でお互いが切磋琢磨できる環境です。多くの外科医を志望する若者が入局することを期待しています。

外科学第2講座では消化器癌の手術症例、とくに手術難度の高い肝胆膵悪性腫瘍および食道癌・直腸癌の手術件数が著しく増加しています。入院される患者さんのご期待に沿うよう懸命の努力をしていますが、手術室や入院ベッド不足などの事情により、迅速な入院・手術ができない場合もあることをお詫び申し上げます。

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